Let's Get Lost

僕に力をくれ、もっと強くなってみせるから

違和感の輪郭

自分がただのいれものにすぎないのでは、という恐怖にさいなまれて長い。否、いれものにすぎないのだろう、誰しも。それは必ずしも忌むべきことでもおそれるべきことでもない。すこしまえに流行った「神様が〇〇をつくるとき」というネットミームのように、…

答え合わせ

ヒプノシスマイクにからめとられた。Netflixが今月末に配信終了だよ!というので、安易な気持ちでアニメに手を出したのが九月上旬のこと。私の主戦場まほやくの推しであるオーエンの声を務める浅沼晋太郎と、好きな声の斉藤壮馬が出ているというところに興味…

心の声で呼びかけるんや

好きな俳優に手紙を書いたのに、感染症対策のため手紙の郵送はお控えいただいております、だってさ。俳優の健康を守るための方針に文句を言いたいわけでは全然ないどころか、公式がそういう姿勢でいてくれるのはありがたいことだけれど、手紙くらい送らせて…

怒りについて

怒りは熱いうちに形にしておかなくてはいけない。もっとも、これが怒りなのか悲しさなのか悔しさなのかは判然としない。私が知っているのは、感情というのは理性に劣るものでも、軽んじるべきものでもないということだ。私がそういう紅々とした炎を今内側に…

四月の栄養

映像作品はfilmarks、本と漫画はブクログでそれぞれ雑多に記録を残してきたけれど、どうにも自分を分割する感覚があまり愉快ではなくて、ひとところにまとめたいという気持ちが強くなりつつあったので、思い切ってブログに残す試みをしてみようと思う。感想…

ハイ・アドベンチャー

幸せな日曜日について話そう。前の日の嵐が嘘のような、抜けるような青空だった。起きだしたのは十時すぎ。干しっぱなしの洗濯物を畳み、皿を洗い、水回りを磨いて、掃除機をかけた。家を出たのは正午すこし前だったと思う。時間には余裕があると思っていた…

魔法使いと音楽

年明けから『魔法使いの約束』(まほやく)というゲームをはじめた。信頼する友人が心臓をがっちりとつかまれている様子をツイッターで見ていて、自分もやりたくなったのだ。『IDOLiSH7』にしてもそうだけど、大事にしたいものとゆるせないものの基準が似通…

たましいの輝き

数日前に27になり、そのことについて思いを巡らせる間もなく、年が明けていた。27という数字にも、2020年が終わったことにも、これといって感慨があるわけではないのだけれど、こういうときでもなければ立ち止まってかえりみることもないだろう。世界はとつ…

千種創一『千夜曳獏』

『砂丘律』ですっかり魅せられた千種創一の新刊。発売の知らせを本人のツイッターで見て、その日のうちにAmazonで予約をしたものの、発売日から一週間経っても手元に届かず、在庫も表示されないまま。倉庫には入荷されているはずなのになぜか反映されないと…

無題

知らない番組に出演していたひとが亡くなったという知らせを見かけた。それにまつわるすべてがグロテスクだった。ハッシュタグがくっついた哀悼の言葉、「一番好きだったのに」とか「そこまで好きじゃなかったけど」とか好意の程度が付加された哀悼の言葉、…

愛する手段

最近書かないの、と尋ねられて、自分の文章を待ってくれるひとがいることの嬉しさを久しぶりに感じてちょっと泣きそうになった。創作をしていた頃から、誰かのために書くわけではない、私はいつだって私のためだけに書いている、そういうスタンスを失わない…

生きているんだ、愛せるか

日頃、あらゆる鎖を自分にかけている。それは自分がどう生きたいかという信念に基づいた、対外的なものである場合もあるけれど(たとえば差別を容認しないだとか、他者を断罪しないだとか)、もっと個人的なものであることが多い。漢字表記にする文字と、ひ…

液晶、生活の交点

生きるって、なんだったか。こんな生き方をしたかったわけではない、とその感覚ばかりを毎日やり過ごしているけれど、どんなに風に生きたかったのかはもう忘れた。 25歳。結婚とか、出産とか、はたまた社長になっていたりとか。とっくに言葉をかわさなくなっ…

塗りかえて世界

金曜の夜、飲み会を終え、片付く気配のない仕事をどう週末のあいだに殺そうか考えているうちに、最寄り駅についていた。先月末に閉業した惣菜屋の建物はいつの間にかすっかり取り壊されていて、建物と建物のあいだにぽかりと居心地の悪い、唐突な空白が生ま…

傍観(4月28日、ソウルにて)

安宿の、けっして快適とはいえない寝心地のベッドで目が覚めたのは11時になる頃だった。そこからまたしばらく微睡んで、正午をまわってどうにか宿を出た。睡眠をきちんととると、こんなにも体は軽いのか、と驚く。予定は何も決めていなかったので、宿から大…

夜が明けて春

日付が変わった。多くのひとにとっては新しい一年のはじまりのようだ。私にとっては次の一週間、次の一ヶ月のはじまりに過ぎないけれど、周囲のどこか心もとない空気に感化されて、少しばかりうしろを振り返ってみることにする。ちょうど2年前、大学院を退学…

IMFACT Live Tour Tokyo 参戦記

行き場のない感情が暴れまわって、先週の水曜日は帰宅してからずっとため息ばかりついていた。吐息にのせてどうにか体の外に逃がそうとするんだけど、それまでのことを思い出しちゃってうまくいかなくて、そうだこういう時のために言葉があるんじゃんと思っ…

津波の映像が流れます

あの日から8年、とかいって、先週は特集を見ては毎朝泣いていたのに、今日になってみたらあっさりと2時46分は過ぎていった。その瞬間だけ、パソコンのキーボードを打つ手を止めて、目を閉じて祈ってみた。あたりは、その前までと寸分たがわず仕事の話でざわ…

労働の燃料

2年ぶりくらいに、学生時代の後輩に会った。けっして関わりが深かったわけでもなくて、でも誰よりも色んな話を聞いてもらった相手だ。口数が多いわけじゃないけれどぽつりぽつりと話す彼に引っ張り出されるように、やっぱりこの日も気がついたらいろいろな話…

女 #1

自分のことをフェミニストであると認識したのは、ごく最近のことだ。それまでは、自覚せずとも生きていける世界にいた。「私」であるよりも前に「女」として見られることは、私の生きてきた世界ではあたりまえではなかった。だけど、一歩ユートピアの外に出…

一年の計は本日にあり

去年は年のはじめに目標を立てることはしなかった。だって、生きるつもりがなかったし。でも、もう死ぬのはやめにしたので、2019年の夢を見てみるのもいいんじゃないかと思って書いてみる。機を逸した感じはあるけれど、まだ10ヶ月残っているし、いいよね。…

休日

言葉をつかうのも習慣づけていないと、どんどんうまく使えなくなる。書きたい気持ちはあるのに、すとんと収まる言葉がうまいこと引っ張り出せなくて、輪郭の曖昧な感情の塊が体の中でぐるぐるしていて気持ちが悪い。怪物を体の中に飼っているみたいだ。ちゃ…

190120

打上花火が好きだ。皆が同じように空を見上げて、華が咲くたびにそこかしこから歓声があがる。きっとこれから生きているあいだには二度と出会うことがないかもしれない人たちと、その刹那だけは同じものを見て、同じものに心を躍らせる。見ず知らずの人たち…

生命活動記録総集編2018

2018年があと4時間で終わる。数年ぶりに紅白をいちばん最初から見ているけど、知らないアーティストばかりで、いかに自分が日本の音楽シーンから遠ざかっていたかを感じてすこし面白い。今年の夏、みんながこぞって平成最後ってハッシュタグをつかっているの…

正当な痛み

10年ぶりに自傷行為をした。この10年間も、波はあったけど衝動がゼロになったことはなくて、ただ時間が痛みを忘れさせていくうちに怖さの方が勝って、せいぜいカッターを持つところまでだった。やってみたら案外痛くなかった。全然。なんだ、そんなもんか、…

ぎりぎり、だめな方

ぎりぎりのところにいる。ぎりぎり、だめな方。暇だった一年目がうそのように、仕事が、それはもうめちゃくちゃにしんどい。ニュースで残業が80時間とかって耳にしていて、一体どんな地獄なんだろうと思っていたけど、毎日4時間くらいの残業なんて簡単に超え…

BTS LOVE YOURSELF参戦記

友達に誘ってもらって、BTSのコンサートに行った。彼らのことを私はあまりよく知らない。好きな曲もたくさんあるのだけど、近づきすぎてしまうときっとしんどいだろうなと思っているから、意図的に距離を置いている。とくに最近は、ちらほらと流れてくるもの…

したたか

昨日、たまたまテレビをつけたら、売れっ子脚本家の密着番組をやっていた。仕事は終わっていなかったのに、つい見てしまった。他人の創作過程を垣間見る機会はそうないから、こういうのはつい興味をひかれてしまう。だけど見るほどに悔しさの方が募った。ど…

おめでとう

高校時代の親友の誕生日だ。めっきり連絡をとらなくなってしまった今でも、こういうのは忘れないらしい。もう、彼が親友という言葉を聞いて思い浮かべる相手は私じゃないんだろう。あの時は変わらないと信じていたものは、こんなにも簡単に別れてしまう。誕…

恋の翼を失ったので

恋とよぶにはいささか未熟な感情を、この数ヶ月ずっとひそかに抱いている。でも、その人との関係性に発展を望んでいるわけではない。望まない、といったら嘘になってしまうけれど、多くを望まずに今の関係を続けることの方が幸せなんだろうと思っている。他…